かしこくなりたい!

IT好きの行政書士があちこちで入りした際に得た知見を出来るだけ放出するブログとポエム

一部の行政はボランティア=無料で使い捨ての労働力と思っておられるようだ

来週、外務省が主催となっている国際会議が日本で行われるのです。

 

そのボランティアを募集していたので、一般参加登録に間に合わなかった私はまぁ女性リーダーたちと交流があったらラッキーと思って応募しました。

 

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おかげさまで採用となりましたので、説明会に行ってきました。

 

そして誓約書にサインを求められました。その中に

 

本ボランティア活動中の事故等により自らが負った傷病等について、外務省が一切責任を負わないことに同意します。 

 

 という一文がありましたので、口頭で確認したところボランティア保険にも加入しないとのことでした。

 

また、説明会においてボランティアは各セッションを一切見ることはできないと言われました。初日の拘束時間約11時間、そのうち労働時間は8時間相当を予定していると言っていました。

 

ということで、残念ながらボランティアは辞退させていただきました。提出した誓約書はシュレッダーで破棄するとのことです。

 

選ばれなかった人に申し訳ないかなと思ったのですが、応募人数50数人で50人をボランティアで採用していたのでその申し訳なさはいらないなと思った次第です。

 

そんな顛末を帰ってから友人に話したところ、

 

『2012年のEUで出された、ボランティア憲章のArticle 6に違反してませんかね。』

Article 6
Every volunteer has the right to social pro-tection during the volunteering activity in form of health care and liability insurance.

http://ec.europa.eu/citizenship/pdf/volunteering_charter_en.pdf

ってレスきたのほんとに好き。

 

 ボランティアを呼ぶのは初めての試みだし、そもそもご本人たちがボランティア活動もされたことないし、海外でボランティアがどのように扱われているかもご存じないので仕方ない。。。のかな?

 

最後の解散の際、入省したばかりという官僚に、このボランティアは何のメリットがあると考えて設計されているのですか?と聞いたところ、「外務省が行っている国際会議に運営側として携われる。外務省がどのような運営をしているか見ることができる」とのことでしたので、それならニュース見れば十分だなと思った次第です。

 

ボランティアって無料で使い捨ての労働力ではないですよって言いたいです。オリンピックもこんな感じなのかな?と思われても仕方がない。

ああ、とても素晴らしいボランティアへの経験の設計をしている女性のためのNPOの方々とかいるのに、ここぞという国際会議でそういった方々が携わっておられないことがとても残念に感じます。

 

今からでもいいのでボランティアをお願いするときはせめて保険くらい入りましょうね。それくらいのお金は予算にしてください。

 

なお説明会では大臣の控室や調印する予定のお部屋を見て回り、「こういうとこなかなか来れないでしょ」とお話しされていました。

将来こういうところで調印する女性は若いうちにボランティアなんてしないと思っていらっしゃるのですかね。

たぶん楽しかったらあんな無反応にダラダラと歩いて見て回る人いないと思いますよ。