かしこくなりたい!

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成田空港の自動化ゲートは使いやすいのか。水原希子氏の苦言に対し、現状の説明をしてみよう。

news.goo.ne.jp

 

成田空港を始め、日本には数カ所自動化ゲートがもうけられている。

外国人も利用することができるが、再入国許可かみなし再入国をもった外国人に限られ事前登録(空港でできる)が必要。

これはパスポートがあればピッと通れるのなく、出国の際に記入しているカードの回収があります(図で言う下、ARRIVALの方)。

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なので、自動化ゲートはいる→パスポートと指をピッとする→ゲートを出たところに係官が待っていてカード回収&在留カードチェック→通過、です。

外国人が自動化ゲートを通過しようとするとアラートが鳴って係官がやってきてくれます。

 

再入国許可というのは簡単に言うと、何かしらの在留許可を持っている人が日本に戻ってくることを前提として出国する際に先立って与える許可です。

なので自動化ゲートが使える人は日本に在留許可がある人で、何らかの手続きをしているので、そこで説明の紙もらいます。たしか英語もあったはず、紙で。あと自動化ゲートでの操作には一応英語の表記ある。

だから日本語でいいとは言わないけど、外国人に対して”多少は”使い方の説明を読んでなという気持ちは多少ある。

 

でもそれ以上に、水原希子氏に対する批判はひどい。

あなたが教えてあげればいいのにという意見は海外旅行に行ったことがないのかな?と思う。

自動化ゲートの中には本人しか入ることができない。海外でもそれは同じで、使い方がわからなかったり指紋をうまく読み取ることができない人は係員に誘導されて他のゲートに行くことになる。

なので、水原氏が教えてあげればいいのにという意見は的外れ。

ここは日本なのだから日本語でというのも昔は一理あった。英語が話せない人もどんな言語を話す人でも公平に扱うには誰に対しても日本語で話すのが一番公平だから。

そのあらわれが上記のパンフレット、外国人向けなのに日本語なの。

入国管理局のサイトもめちゃくちゃで、英語の説明探そうとするとトップページが2つあるの。

http://www.immi-moj.go.jp/english/index.html

http://www.immi-moj.go.jp/index_e.html

上記の再入国記録の様式が英語で説明されてるのはこれ。

http://www.immi-moj.go.jp/newimmiact_1/en/point_3-4.html

もう様式変わってるし!

 

30年くらい前の入国管理局できっとこのおねーさんは英語で話せるんだろうなぁと思う人がいたけど、ものすごいゆっくり何度も日本語で説明していた。

ただ今は入国管理局にもたくさんの外国人が働いています(派遣の受付スタッフ)、多少の英語も話しています(入管職員)。でもまぁごまかそうとする悪い人もいっぱいまだいるから入国管理行政の水際として多少の厳しさは必要ですけどね。

ただ今回は何かの申請じゃなくて”自動化ゲートの使い方”なのでねぇ。円滑な入国審査運営という点からお声がけしては?と思いますので水原氏に同感します。そもそも声をかけなければわからない仕組みが問題なのです。係員もかわいそうなのかもしれません。

もう時代はIT技術を使ってドマイナーな言語にも対応できるようになったし、入国審査で使う単語も限られてきているのだから、英語学習を人に期待するのではなくITで解決していただきたい。

 

ちなみに、海外だと、観光での出入国でも回数をクリアしたら自動化ゲートを使える国、誰でも自動化ゲートを使える国もあって使い方はそれぞれ。国防にも関わるところだけど出来るところは協力しあって共通化していっていただきたい。

 

 

www.nikkansports.com

情報としての英語はITでどうにでもなるので、コミュニケーションとしての英語をがんばっていただきたいです!本件もどうしましたか?って一言係員が言えればなんとでもなったと思うのです。